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ハッキリ言ってしまうが

俺はエリカをいかにして
親元に帰そうか

それだけを考えていた




出来るなら…すぐにでも




だけど…今、無理矢理に
追い出すような事をしても

この子を追い詰めて
何よりは…そんな男の所に帰る

それって…最悪だ



心を開いてくれるように…じゃないが
俺はエリカと話をしてみた





『なぁエリカ？…両親とは
ぶっちゃけ仲悪いのか？』





『べつに～…でも、うるさい
特にパパとか、勉強しろ
彼氏はダメ、とかって』





『ハハハ…そうか

エリカ？彼氏以外に…好きなもん
好きな事とかないのか？

やりたい事とか…なりたいもんとかさ』






『ぅん…、…でも

保育士になりたかった』






『保育士？いいじゃねぇか

エリカ、子ども好きなのか？』







『うん♪勉強も大人も…好きじゃなかった

けど…子どもは大好き♪カワイイし』





『エリカは子どもと

気が合いそうだしな？(笑)』





『えへへっ…』






『でも…エリカ？

学校…辞めちまったら
保育士になれないんじゃねぇか？

勉強は…好きじゃなくても
学校は別にキライで行かないんじゃ
ないんだろ？』







『…いいんだ』





『どうして？』







『彼氏の方が…大事だから』







『・・・』







『エリカと結婚するから
一緒にいたいから…エリカも来いって

そう言ってくれたんだよ？
パパ達に反対されてちゃそばにいれないもん

だから…』






『学校も行くのやめて

家出したのか…』







『エリカ・・・赤ちゃん産むの』







『え・・・？』









『赤ちゃん出来たら…産んだら

結婚できるから、って』







『それも…彼氏が？』






『赤ちゃん出来たら結婚しよう、って♪』






結婚したら・・・赤ちゃん産もう


でなくてか？






『・・・』




やれやれ…どっからどうやって



何をコイツに…伝えようかね




中々…骨折りだ