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『～わかんねぇかもしんねぇけどな
エリカのお父さんやお母さんは

めちゃくちゃ…エリカの事
大事に思ってる良い親だと思うぜ？』





『なワケないじゃん

ユウト意味わかんないし』





まだあどけない少女を
学校にも行かせず

将来もなにも…ソイツの人生
或いは体の事も考えてないような男が
マトモな男であるはずがないだろうが


それを…ただ解れと言っても
難しいんだろうな






『エリカが…幸せになるのがイヤなんだよ』





『それは・・・ちがう

それだけは違うぜ、エリカ』





『絶対そうだよ！エリカのやることには
いっつも文句言うの

自分の言うこと聞かないからって
すぐゲンコツだし！

勉強しろとか言ってさ！自分がいっつも
エリカの頭ガンガン叩くから

だからエリカこんな頭悪いんじゃん？！
パパのせいじゃんよ結局さぁ！』





『ぷっ・・・』





『はぁ？！笑い事じゃないし！？』






『ハハハ…わりぃわりぃ
ん～…父ちゃんが少し不器用だったり

エリカに上手く言えない事はあったかも
しれないぜ？

親だってさ…人間だろ？
言葉が足りない事も、間違う事もあるぜ？』







『だからって…エリカの邪魔ばっかする』







『親が……反対するには

するなりの理由が…必ずある』







『エリカの事…キライだから』







『違う……エリカに

本当の意味で幸せになってほしいからだ』






『・・・』







『エリカに…嫌われないようにするなら
いくらでも出来たはずだぜ？

欲しいもんは何でも買ってやったり
やりたい事は何でもやらせたり

エリカが喜ぶ事は、なんだって
いくらだってしてやりたいし
やろうと思えば出来たはずだ』







『しないよ…うちの親は』







『そう…しなかった…。だって

それじゃ…エリカのためになんないからな』






『・・・』





『エリカの父ちゃんが…ウザいとかキライとか
言われるのも覚悟して

エリカを怒ったり…ゲンコツくらわしてまで
反対するのは

間違った事をすれば
エリカが本当に困るからだ

親は長く生きてる分…それを知ってる

エリカに幸せになってほしいから
必死こいて…それを教えてんだよ』