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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第29章 果たされぬ・・・約束

目が覚めた俺は

少し遠いコンビニに朝メシ調達に出ていた



チクショ~…

あのプッツン・ヤンキーギャルの

クソガキめが






ガチャ…




〃荷物・・・ある〃





ヤツはまだ出ていっちゃいなかった




つぅか







・・・起きてもこねぇし?!








モゾモゾ・・・







『ん・・・ぉはよぉ』





『・・・。・・・おぉ、おはよ』






化粧も落としていない目をこすって

ヤツがモゾモゾと起き上がった






『ベット・・・アリガト』



『おぉ…よく寝れたか?』




泣いてた事は…突っ込まないでやるよ





『うん・・・』





でもって・・・?







じ~~~~・・・





って?(笑)








『・・・食えよ』






俺はソッポ向きながらメシ食って

感じる、その視線に応えるように

腹ペコな育ち盛りのガキを

テーブルに手招きした








『エリカにもくれるの?…♪』








『おぅ・・・好きなだけ食え』







『やった♪ラッキー♪
エッチもナシで泊めてくれて

ごはん付きなんて、お兄さん
人がイイね♪でもありがと♪』








『ゴフ…っ・・・お前

少しでいい・・・恥じらえ・・・』








『いただきまぁす♪』







弁当に…おにぎりに…サンドイッチ

プリンにアイス



ペロッと平らげて…

ご機嫌な家出娘は






『シャワー借りてもいい?』





ボッサボサのアタマでニカッと笑い


ようやく帰り支度をはじめる





『おぅ…』



俺が風呂場を指差すと

リュックから着替えを出して

ヤツは風呂場に消えた





やっと解放されるぜ・・・

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