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一之瀬姉弟の日常

第2章 ハチャメチャディズ

 数日後――…。

「俺は今日こそ! 今日こそ神になるぅぅ!」

 日に日に傷が増えていっている優也が叫ぶ。クラスメイトはこの光景にはもう慣れたようだ。優也はまた走って教室を飛び出した。



「ごらぁぁぁぁ!」

 数分後、怒鳴り声が聞こえてきた。

「俺は神だぁぁぁぁぁ!」

 ドンと乱暴に扉を開け、教室に入ってきた優也。その手に握られていたのは……。

「校長のカツラとったりー!」

 後ろにはペカーンと頭の光った校長先生。

「いーちーのーせーくーーーーん?!?!?」

 校長先生にずるずると連れて行かれる優也。

「うぎゃぁぁぁぁぁ!!」

 廊下に優也の叫び声がこだまする。

「アホだ」

 クラスメイトは口々に言った。

「バカだ」

 とも。

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