
僕は君を連れてゆく
第67章 瞬きの合間に
潤がソロ?
俺たちはどうなるんだ?
解散なのか?
潤に連絡しようと電話帳をひらく。
だけど、今、あいつは日本にいないことを思い出してすぐに閉じた。
「……」
あのまましばらくソファから動けずにいた。
「あれ?先客がいた」
声をかけてきたのは智だった。
「珍しいね、こんなとこにいるの」
俺は慌ててさっきまで喋っていたプロデューサーたちがいるか確認する。
「誰もいないけど?」
「そう、ならいいんだ」
「なに?なんかあった?」
「いや、たいしたことじゃない。久しぶりだね」
「松潤、来年、すごい映画にでるんでしょ?」
「あぁ、そうなんだよ」
「すごいなぁ。自分で仕事とってくるなんて…翔くんも鼻が高いでしょ?」
「え?」
「誇らしいよな、俺も一応、同期?みたいな感じでさ…」
「そんなことより、リハ、進んでんの?」
「うん、全力だよ。これで俺のすべてを伝えるつもり」
潤の話をしたくなくて話題を変えた。
「ニノと雅紀と三人でやってきたすべてを…」
「やめて、何するの?」
「決めてない…なんもしないかもしれないし、なんかするかもしれない」
「なんだよ、それ」
「ただ、もう俺はここで出来ることはなにもないんだ」
智のスマホが音をたてた。
「え?もうそんな時間?行く!すぐ行く!」
打ち合わせがあると出ていった。
俺も、帰ろう。
荷物をまとめてタクシーを呼んでもらう。
タクシーに乗って目を閉じる。
そうすると、雅紀の顔が浮かんできた。
会いたい。
雅紀に。
「ここでいいです」
家までは少し距離があったけど、降りた。
スマホの電話帳を開いて雅紀に電話をかけた。
留守電に切り替わった。
「俺だけど…連絡ください」
俺たちはどうなるんだ?
解散なのか?
潤に連絡しようと電話帳をひらく。
だけど、今、あいつは日本にいないことを思い出してすぐに閉じた。
「……」
あのまましばらくソファから動けずにいた。
「あれ?先客がいた」
声をかけてきたのは智だった。
「珍しいね、こんなとこにいるの」
俺は慌ててさっきまで喋っていたプロデューサーたちがいるか確認する。
「誰もいないけど?」
「そう、ならいいんだ」
「なに?なんかあった?」
「いや、たいしたことじゃない。久しぶりだね」
「松潤、来年、すごい映画にでるんでしょ?」
「あぁ、そうなんだよ」
「すごいなぁ。自分で仕事とってくるなんて…翔くんも鼻が高いでしょ?」
「え?」
「誇らしいよな、俺も一応、同期?みたいな感じでさ…」
「そんなことより、リハ、進んでんの?」
「うん、全力だよ。これで俺のすべてを伝えるつもり」
潤の話をしたくなくて話題を変えた。
「ニノと雅紀と三人でやってきたすべてを…」
「やめて、何するの?」
「決めてない…なんもしないかもしれないし、なんかするかもしれない」
「なんだよ、それ」
「ただ、もう俺はここで出来ることはなにもないんだ」
智のスマホが音をたてた。
「え?もうそんな時間?行く!すぐ行く!」
打ち合わせがあると出ていった。
俺も、帰ろう。
荷物をまとめてタクシーを呼んでもらう。
タクシーに乗って目を閉じる。
そうすると、雅紀の顔が浮かんできた。
会いたい。
雅紀に。
「ここでいいです」
家までは少し距離があったけど、降りた。
スマホの電話帳を開いて雅紀に電話をかけた。
留守電に切り替わった。
「俺だけど…連絡ください」
