
僕は君を連れてゆく
第37章 背中合わせ
◆◆◆
「ねぇ、櫻井さんって優しいね。」
「え?櫻井?」
家に帰って潤と夕飯を食べているときに今日の出来事を話した。
「あんなに男の人の近くに寄ったの久しぶりで恥ずかしかったわ! 」
「…」
あっ…
ヤバい…
「いや、深い意味はないよ。ただ、ほら、なんか恥ずかしいところ見られたなって。」
潤は箸を置いた。
「なぁ、前から思ってたんだけど、お前っていつもそうだよな。言いたいことあるならハッキリ言えよ! 」
「別に言いたいことなんて…」
ケンカをしたいわけじゃない。
「あるだろ?なんだよ。それ。こっちは仕事で疲れてるのにそんな話聞きたくねぇよ。」
「俺だって、仕事してきたよ!でも、ご飯作って待ってただろ?」
「それが、嫌なんだよ!毎日、毎日、毎日…うんざりする!」
「うんざりって…そんな言い方ないだろっ!」
「飯はいらねぇ、って言ってんのに作って置いとくじゃねぇか!飯食って帰ってきてんのによ…嫌がらせかよ…」
「嫌がらせって…潤だって…連絡一つくらいくれてもいいだろ…待ってるこっちの身になれよ!」
「待ってろなんて言ったことねぇよっ!」
バンっとテーブルを叩き、潤が立ち上がった。
「だいたいなんだよ…結婚したときも…付き合ってる時だって子供は好きじゃないって、いらないって言ってただろ。」
「あのときはそう思ってたけど…時間がたてば人の気持ちは変わるだろ?」
こんなに大きな声で自分の思ってることを
吐き出しのはいつぶりだろう。
「ねぇ、櫻井さんって優しいね。」
「え?櫻井?」
家に帰って潤と夕飯を食べているときに今日の出来事を話した。
「あんなに男の人の近くに寄ったの久しぶりで恥ずかしかったわ! 」
「…」
あっ…
ヤバい…
「いや、深い意味はないよ。ただ、ほら、なんか恥ずかしいところ見られたなって。」
潤は箸を置いた。
「なぁ、前から思ってたんだけど、お前っていつもそうだよな。言いたいことあるならハッキリ言えよ! 」
「別に言いたいことなんて…」
ケンカをしたいわけじゃない。
「あるだろ?なんだよ。それ。こっちは仕事で疲れてるのにそんな話聞きたくねぇよ。」
「俺だって、仕事してきたよ!でも、ご飯作って待ってただろ?」
「それが、嫌なんだよ!毎日、毎日、毎日…うんざりする!」
「うんざりって…そんな言い方ないだろっ!」
「飯はいらねぇ、って言ってんのに作って置いとくじゃねぇか!飯食って帰ってきてんのによ…嫌がらせかよ…」
「嫌がらせって…潤だって…連絡一つくらいくれてもいいだろ…待ってるこっちの身になれよ!」
「待ってろなんて言ったことねぇよっ!」
バンっとテーブルを叩き、潤が立ち上がった。
「だいたいなんだよ…結婚したときも…付き合ってる時だって子供は好きじゃないって、いらないって言ってただろ。」
「あのときはそう思ってたけど…時間がたてば人の気持ちは変わるだろ?」
こんなに大きな声で自分の思ってることを
吐き出しのはいつぶりだろう。
