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風俗課に配属されました

第74章 陣内亜衣の切ない事情⑤

私に康人さんを責める権利があるのか
ふと考えてみた。

やり方としては許せない行為だが
私を喜ばせようと一生懸命だった。

それを過ちという行為に
該当させてしまっていいのか。

今日に限らず康人さんと過ごしてきた一ヶ月
私は身も心も愛されていた。

むしろ責められて当然なのは
歩くんに想いを残しているまま
康人さんと結婚しようとしている私。

結婚式のクリスマスイブまでには
歩くんを忘れなきゃ。

私から康人さんと恋人繋ぎをした。

「亜衣……」
「そこの公園に寄っていきませんか?」

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