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風俗課に配属されました

第68章 原田康人の婚約事情①

押し倒すには……まだ早いか。

密着しているせいで
繋いだ方の肘が亜衣さんの胸に
当たってしまっている。

「あッ……亜衣さん……ぼッ……僕と……」

想いを伝えたくて……

「『亜衣』でいいですよ」

手は未だ恋人繋ぎの状態で
亜衣さんが僕に身体を預けるように
もたれ掛かる。

僕の肘が亜衣さんの胸に埋もれた。

「あッ……亜衣……ぼッ……僕と結婚しても……
してからで……かッ……構わないのでッ……」
「ゆっくり話してくれていいですよ。
康人さん、落ち着いて」

俺を見つめる亜衣さんの眼差しに
溶けそうになる。

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