テキストサイズ

風俗課に配属されました

第66章 南瑞樹の秘密事情⑥

「悪いが……俺は凛子に恋愛感情は持てない。
きっとこれからも……」

女としての色気こそ感じたが……そこまで。

それ以上は皆無。

「だけど凛子を……放っておけない」

これが夫婦としての絆であり
10年間で培った情。

ショックではあったが
あれだけのことを言わせた責任は
俺にある。

凛子の想いに気付かず
自分の性で子供として
ママに甘えてきた俺に。

「ごめんなさい……瑞樹……」
「ホントに今日の凛子は涙もろいな」

ママとのサヨナラに
不思議と寂しさは無かった。

それはきっと……

新しい凛子を受け入れたから。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ