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風俗課に配属されました

第64章 傷の舐め合い

「忘れさせて……忘れたいんだ……」

私と目を合わせないということは
他の誰かのこと。

「はい……んッ……」

再び唇が重なる。

お互いの事情は違うけど
利害関係は一致している。

五十嵐さんは私を抱いてまで
忘れたい人がいる。

私は五十嵐さんにされた愛撫を思い出し
再びあの快感を欲している。

そして、この瞬間だけは
瑞樹さんを忘れられる。

だけど瑞樹さんを忘れるのは今だけ。

瑞樹さんが好き。

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