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風俗課に配属されました

第63章 陣内亜衣の切ない事情②

眠ることも忘れ
睡魔に襲われることも無く
幾度となくお互いを求め愛し合った。

歩くんと私の終わりを告げるように
次第に夜が明けてくる。

本当にこれでいいのか。

このまま私は結婚してしまっていいのか。

私が結婚をやめてしまったら
どれだけの人に迷惑を掛けてしまうか。

それに歩くんが私を受け入れてくれる
保証なんてどこにも無い。

それですら歩くんに迷惑を掛けてしまう。

私に選択肢なんて無い。

むしろ大好きな歩くんと
こうして幸せな時間を共有出来たことを
光栄に思わなければ。

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