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風俗課に配属されました

第63章 陣内亜衣の切ない事情②

カーテンの隙間から朝日が射し込む。

「歩くん……ありがとね」

涙は禁物。

笑顔でお別れ。

「亜衣……俺……俺さ……」

歩くんが発する言葉の先を
知りたくないわけじゃない。

もしかしたら歩くんも私を……なんて
有り得ない期待を僅かながら
思ったりもしてみた。

でもね……歩くん。

歩くんを私の家庭の事情に
巻き込むことなんて出来ない。

だから……

「楽しかった。歩くん。バイバイ」

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