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風俗課に配属されました

第54章 五十嵐歩の恋愛事情⑤

GPSで俺の所在を分かっていながら
あえて部屋を訪れるとは。

益々妙子に嫌気がさす。

「五十嵐くん。彼女を僕に紹介して
もらえませんか?」
「妙子……吉原妙子です。妙子も顔上げて
ちゃんと挨拶しろ」

妙子はシーツで顔を覆ったまま
何度も首を横に振る。

「無理強いはしなくてもいいですよ。
僕は朝比奈馨と申します。五十嵐くんと
同じ会社で企業医をしています」

無反応な妙子。

朝比奈先生……大人だな。

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