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風俗課に配属されました

第48章 本條斗真の事情⑥

雷が鳴り止まない間
俺と理佳は抱き合っていた。

それは心が洗われたようで
脳裏にこれまで俺が犯した過ちが
フラッシュバックした。

「ごめん……」

誰に対してだか何に対してだか
対象物が分からないまま
そう口にした。

「もう……いいんじゃない……」

理佳がそう口にした頃には雷は止み
綺麗な夕日が俺たちを照らしていた。

救われた気がした。

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