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風俗課に配属されました

第118章 大切なヒト

「ほらね。誰も居ないでしょ」
「余程の用事でもない限り、近付きたく
ないわな」

資料室に入ると鍵を閉めた。

「龍聖ビビってる?」
「うん。まーな」

吊り橋効果とでもいうか……

恐怖からのドキドキと
好きで好きで堪らないというドキドキが
頭の中を交差する。

「龍聖が怖がりなんて意外。可愛いけど」
「数字で解明出来ないものは全て怖いよ」

心霊現象もそうだが
形に出来ない恋愛が一番怖い。

それを痛感した俺には
結婚という選択肢しかなかった。

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