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友香とのエッチの時ですら
思い出したことは無いのに。

唇が離れると若菜ちゃんは
親に悪戯がバレた子供のように
バツが悪そうに俯いた。

「若菜ちゃん？」
「友香さんに……申し訳なくて」
「俺がしたくてしたんだ。嫌だった？」

若菜ちゃんは何度も首を横に振った。

「真壁さんと友香さんのこと知っていながら
ドキドキしちゃって……ごめんなさい」
「それは……俺もだから……」

このドキドキ感と
初めてのキスとエッチを思い出すのは
初々しい若菜ちゃんのせい。