テキストサイズ

風俗課に配属されました

第88章 本條斗真の事情⑪

「まぁ……ぼちぼちです」

進展があったような無いような。

「美人さんとも御縁があったようで
なによりです。それもそうですがお客様
何か心配事でも?」

バックミラー越しに表情を窺われた。

「……はい。そんな顔してます?」
「目が泳いでいらっしゃいます。
六本木でしたら、とっておきの裏道から
行きましょう」

一分でも一秒でも早く
理佳に会いたい俺の想いを
ベテランドライバーは悟ってくれていた。

「助かります」
「こういうのってワクワクしますね。
すみません。年甲斐もなく」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ