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風俗課に配属されました

第87章 椎名理佳の事情②

「理佳。こっち向いて」
「……どうしてよ」

今の私……どんな顔をしてるんだろ。

「キスしようか」
「……どうしてよ」

肩に置かれた斗真の手に力が入る。

「どうしてって……」
「……どうしてよ」

ヤバい……心臓が爆発しちゃいそう。

「それは……その……」
「……どうしてよ」

手汗がハンパない。

「決まってんだろ。理佳のことが……」

ここで……

社長室の扉が勢いよく開き……

「いっっっっったぁぁぁぁぁいッッ!!!」

扉に私の顔面がめり込んだ。

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