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風俗課に配属されました

第87章 椎名理佳の事情②

「あぁッッ!!!理佳さんッッ!!!
すみませんッ!!!」
「こらッ、五十嵐。ノックくらいしろ」

私は痛さのあまり顔を覆い
この場にうずくまる。

「緊急なんですッ!お願いがありましてッ!」

社長室を訪れるとは
よほど切羽詰まっているのだろう。

痛すぎて言葉にならない。

「落ち着け。で?用件は?」
「人事部に掛け合ってもらえませんか?
時間が無いんです」
「もっと詳しく簡潔に」

五十嵐くんに言い放ったその言葉。

さっきの斗真にそっくりそのまま
返したいわ。

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