
知らない世界
第29章 見えない恐怖
学校の授業も上の空。
終わると急いでバイト先の店に向かった。
「おぉ潤、ごくろうさん。
今日は早いな・・・て言うか、どうしたそんなに息を切らして」
「いや、別に・・・」
扉を閉める前に、思わず辺りをキョロキョロと見渡した。
「どうした、何かあったのか?」
「何でもないです。
途中でトイレに行きたくなって、それで・・・」
「そうか・・・
時間までゆっくりしていればいいぞ」
「いいです、手伝います」
裏に荷物を置きに行った。
ポケットから携帯を出した。
「電話、かけようかな・・・やっぱやめよ。
仕事中だといけないし、心配かけたくないし」
カバンにしまった。
支度をして店に戻り、掃除、下ごしらえの手伝いをした。
時間になり表に暖簾をかけ、店に入ろうとしたとき、背中がゾクッとした。
振り返り辺りを見渡しても、怪しい人影はない。
ただ仕事帰りのサラリーマンが通りすぎるだけ。
「気のせい気のせい」
そう思い込むしかなかった。
お客さんが1人、また1人入ってきた。
「いらっしゃいませ」
「潤君久しぶり。
これ出張のお土産・・・食べて」
「ありがとうございます」
自分家のお客と同じように、可愛がってくれるお客さんが増えた。
終わると急いでバイト先の店に向かった。
「おぉ潤、ごくろうさん。
今日は早いな・・・て言うか、どうしたそんなに息を切らして」
「いや、別に・・・」
扉を閉める前に、思わず辺りをキョロキョロと見渡した。
「どうした、何かあったのか?」
「何でもないです。
途中でトイレに行きたくなって、それで・・・」
「そうか・・・
時間までゆっくりしていればいいぞ」
「いいです、手伝います」
裏に荷物を置きに行った。
ポケットから携帯を出した。
「電話、かけようかな・・・やっぱやめよ。
仕事中だといけないし、心配かけたくないし」
カバンにしまった。
支度をして店に戻り、掃除、下ごしらえの手伝いをした。
時間になり表に暖簾をかけ、店に入ろうとしたとき、背中がゾクッとした。
振り返り辺りを見渡しても、怪しい人影はない。
ただ仕事帰りのサラリーマンが通りすぎるだけ。
「気のせい気のせい」
そう思い込むしかなかった。
お客さんが1人、また1人入ってきた。
「いらっしゃいませ」
「潤君久しぶり。
これ出張のお土産・・・食べて」
「ありがとうございます」
自分家のお客と同じように、可愛がってくれるお客さんが増えた。
