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Best name ~ 追憶 ~

第1章 私の記憶

『ごっ…ごめんなさいっ……私』

「~~…。」


……。



『~~バカヤロ オメェ~
そのお調子モンなとこは、ちっとも変わらねぇな
~ったくよォ~…!
オマエなぁ~~思春期のムスメにナァ~!
バカヤロ~』

「わっ…すっ、すんません!ついオレ~!」


『ハハハっ!
ま!そこがオメェの良いとこでもあるからな!
仕事もよくハマってるみてぇでな?
イイじゃねーか!』




ソウタさんが何かと
〃思春期娘ネタ〃でごまかしてくれていたけど…



ヘンに…思われているかな…。


きっとそうだよね…。


私だってヘンに思ってる。




ドクドクドク…っ…

心臓が鳴って…。




どうして……私は

何も、おかしなこともしない人を前に

こんな風になってしまうの?


私…。


















『う~~し!今日は鍋だぞアイル~♪』

『…か…買いすぎですよぉ
ソウタさん…こんなっ…』



『やかましぃ~、思春期ムスメは一々よぉ~

もっと食えオマエ~~バカヤロ…

もっと太れ…ブツブツ』




『思春期、関係ないしそれ…
セクハラです…』



『なにぃっ!?』





いつものように
お休みの日に、ソウタさんと
買い出しに行っていた。


ソウタさんは変わらない様子で接してくれている


私の……異様さに

気付いていないのか


気付かぬフリをしてくれてるのか

わからないけど。






こわい……。




ソウタさんに…ヘンに思われたくない。





気付かれたくない。








だけど……









限界は……来た……。


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