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Best name ~ 追憶 ~

第1章 私の記憶

『マナミの…言う通りだゾォ~…アイル

病院の評判だぁ~?
いっちょ前なコトぬかしやがってぇ…

んなモンは、まず
医者の腕がモノを言うってぇモンだろォ

オマエの心配するコトじゃぁねぇぜ
俺ぁなぁコレでも腕だけはイイんだよ…

オメェの…じぃさんのおかげでな……?』



『ぇ……』



『じぃさんに散々パラしごかれたからナァ♪
お前らが食いっぱぐれねぇだけの
腕は持ってるからよ!
いらねぇ心配すんなっ!?』


ソウタさんがニカッと私に笑いかけた。


『それにだなァ…人ってぇのは……自然と
その人間の中身に惹き付けられるモンだろうよ…

上っ面だけじゃぁ見えねぇモンにな…。

だから俺ぁ…現にこうして
オマエとマナミをここに呼んだ。

人間…経歴やナンカだけじゃねぇんだ

アイル、お前…100歩先のコトばかり見るな

今のお前は…目の前の
一歩先のコトをまずやれりゃあ100点満点だ』




……。




『フムフム……間違えナシ!
イイ目してますよ♪さすが院長~♪
そしてスバラシイ熱弁……!!』


沈黙を破ってマナさんがうなずいた。



『ケ…~~。あ~…それと、一応言っとくがナァ
うぬぼれんナァ?アイル…
お前のため~とか、勘違いすんじゃねーゾォ?』




『そ…れじゃぁ…』



『俺ぁ…〃オレの城〃を築こうと
思ってただけだからよぉ…。
俺の……理想の城を。…ずっと…な』




『ぷっ、ついに院長とケンカしたって
正直に言えばいーじゃん(笑)』




『え"…?』




『んな💧!?マ…マナミっ……
バカヤロっ!!俺ぁ~…なァ…

薄情な…汚ならしいやり方するヤツたぁ…
どーにも〃ソリ〃が合わねぇだけだ…っ。

こだわらなくてもな…っ
曲げられねー信念(モン)ってのは
あるんだよっ』




『ふふっ…激しく同感♪
だからラッキーと思ってついて来ちゃった♪

~そゆコトだからさ?
せっかく…クサレ縁みたいに
3人揃った事だし?気楽なモンでしょ!
家族みたいなモンでさ。

ソウタさんの言う通り…
ヘンな心配しないで
一緒に頑張ってこうよ♪

これからよろしくねアイル!』


『ソウタさん……マナさん…』


マナさんが私にウィンクした。




ソウタさんの気持ち

私の手をとって握手してくれる
マナさんのぬくもりに涙がこみ上げる。

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