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Best name ~ 追憶 ~

第1章 私の記憶

『アイル…?
お前は確かに悪いことをしたかもしれない。
それは事実かもしれん。

だけどお前は逃げずに…ちゃんと罰も受けた。
反省する時間があって、そして今が…
これからがあるんだ。

ゆっくりでもいい…
アイルはやり直していくんだ。

そのために周りの大人が1人や2人…
手を貸すことは何も不思議な事じゃぁない』







『…っっ……それでも…私なんかを…
そんなイヤな…大変な役…そーたさんが
やらなくたって……っ…』





『ハハハっ!!
んなモンは、あとぁ~タイミング……
なんかの〃縁〃だろーよォ?

俺にしたらナァ~
変な言い方かもしれねーがナァ

ちょ~~~ど良いタイミングで
〃お前がいた〃
それだけのコトだぁ~』








……。



……そんなワケ…ないと思うのだけれど。







この人のことは……

この人のことだけは裏切りたくない。



必死に頑張ろう。


どんな事にも堪えよう。


この人に〃恩返し〃が出来るように……。






私が、そう誓った日だった。







『ちぃと前から
独立するつもりでいたからナァ~
…って言っても、たった一人じゃできねぇ

スタッフ探すってのも中々大変なモンだ~
あ~…アテがあんなら
よぉく知ってるヤツのがいーだろォ?

勝手に〃アテ〃にしてたけどなっ!ハハッ
オマエ昔っから生真面目で頑張り屋で
働き者(モン)だ…。

それ程、良い人材いねぇだろォってナァ…
俺にとっちゃぁ
ナイスタイミングってヤツだぁな?……
変な言い方だけどナァ…~』






『…ぅ…そ……ぉ』







『ウソついてどーする…バカヤロ、オマエ~…

あ~…それもウソじゃねぇけどナァ…~

あとは~…』





『…?』







そして私は……ソウタさんの

おそらく本当の…

紛れのない〃本当の思い〃を耳にする。



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