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Best name ~ 追憶 ~

第5章 あの人に…お似合いの女の子

『だから・・・楽しむくらいで
いいんじゃないのか?
…泣くほど…頑張らなくてもさ?(笑)』




『私・・・』




『クス・・・セクシーで?
悪くは・・・ねぇけどなっ(笑)』





『りょぉき…っ、あっ…』




〃ちょっと待って・・・それは〃




リョウキが少しイタズラっぽい顔で
私をソファに押し倒した




『~~♪』



『リョウキちょっと…まって』




『無茶言うなアイル(笑)』




『そうじゃ…なくて』




〃この体勢は…ちょこっとマズイの〃





『アイル~♪お前はホント
可愛いやつだなぁ…(笑)』




そのまま覆い被さって
空いた胸元にキスをしたり

私を抱き締めて
頭をもみくちゃに撫でるリョウキ




『~♪…』


『りょぉき・・・、っ…あっ!?』







つるん・・・っ







『・・・?』







バサッ・・・







『ん・・・?』





『~~・・・』





じゃれ始めてたリョウキが手を止めて
その視線は・・・床に向かう








『・・・。・・・カツラ???』




『~~~~っ!?(汗)』






床に落ちたのは…私の髪の毛


正確には


ギャル仕様の〃ウィッグ〃・・・



私は・・・髪の毛まで
マナさんからの〃借り物〃だった







『ぷっ・・・ふふっ
ハハハハハハッ…』




これには、さすがに彼も
吹き出してしまったみたい・・・





『ハハハっ・・・~へぇ?
よく出来てるもんだな♪』




床に広がったキシキシした
人工毛のウィッグを拾い上げ
チラリホラリ…




そして





ポンポン・・・





『大人っぽいのも…ギャルっぽいのも
悪くねぇけどな

〃コレ〃だけは・・・オレ
〃こっち〃の方が好きかもな?』





『・・・』





『コレは…自前じゃなくて

良かったぜ?(笑)』




リョウキはそう言って
ウィッグを取り払い
私の頭・・・

正体を現した(?)私の髪の毛を
なでてくれた

いつもの・・・ように





『リョウキ・・・』



『つるつるの毛のがいいんだ♪

オレ、こうすんの…好きだからさ?』





『・・・』



私も・・・すき


こうしてもらうの


大好きだったの・・・

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