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Best name ~ 追憶 ~

第4章 ひとりに・・・しないで

そんな私を見かねたのか

ある日マナさんが声をかけてくれた




『サイコーのお店があるの♪

一緒に行かない?!』





正直ちっとも
そんな気分でなかったけれど

…渋々ついていく








行った先は

・・・まさかのマナさんの自宅




『・・・』





マナさんが、でんっ…と

得意のスタミナ料理を出してくれた





たしかに・・・

そのへんのお店より
サイコーのお料理かも・・・





なんて私に





『今日は完全〃貸し切り〃だから…♪

羽のばしていーよアイル♪』







私はマナさんに
事のあらましを話した



泣いたりはしなかったけど…
さくさくと・・・話した







『そんなこったろ~と思った~♪!!!

・・・・・・。

ってコトより・・・

・・・・・・

大事(おおごと)だったァ~~・・・♪

・・・。

ハハっ…ハァ・・・~』








しんみりした顔をごまかすように
マナさんが笑う







『アイル…苦しい?・・・よね』




『・・・べつに』









『まだ好き・・・?』





『・・・大して…好きじゃなかった…カモ』






私はいつの間にか
心にもない事を言っていた










『フフン♪じゃ、なんで~?・・・

アイル…そんな〃笑って〃んの?…』




思わぬ指摘だった…





『え・・・?・・・だから…それは

もう、おわったことで

大して引きずってないから・・・』






…笑って・・・いられるもん、私・・・

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