
Best name ~ 追憶 ~
第2章 私の希望
食事を終えて移動中や帰り道は
なんとなくだけど
絶えず彼と話をしていた。
『リョウキ…さん』
初めて彼の名を、まともに呼んだ。
ずっと話してるのに
「ねぇ」とか「あのー」は…ちょっと。
それに彼も名前で呼んでくれている。
〃呼び捨てで良い〃と彼は言うけど…
幼なじみや近所のお兄ちゃんみたいな人なら
ともかく
年上の人を早々呼び捨てにはできなくて…
リョウキくん?・・・それもなんだかな
タキガワさん?・・・
私はソウタさんでさえ〃カツラギさん〃なんて
呼ばないし・・・
って・・・それとは話がちがうかな。
考えるとゴチャゴチャっとしてしまった私は
ひとまずは
『リョウキさん』と呼ばせてもらうことにした。
まだ昼間なのに(もちろん外は明るい)
ご丁寧に送ってくれる彼…
その別れ際のこと。
私にお礼を言う彼……〃『楽しかった』〃と。
私も楽しかった・・・。
・・・アレ?
・・・でも
・・・うん・・・楽しかった。
私もそう言おう・・・
と、するのだけど
うまく言えなくて…。
私の家のすぐ近く…
公園で別れる。
彼が……行ってしまう。
私も・・・たのしかったよ・・。
そんな時
彼は、どこからともなく?・・・
というか
大きなその体の陰から
何かを取り出して、私に渡してきた。
〃今日のお礼だ〃…と。
なんとなくだけど
絶えず彼と話をしていた。
『リョウキ…さん』
初めて彼の名を、まともに呼んだ。
ずっと話してるのに
「ねぇ」とか「あのー」は…ちょっと。
それに彼も名前で呼んでくれている。
〃呼び捨てで良い〃と彼は言うけど…
幼なじみや近所のお兄ちゃんみたいな人なら
ともかく
年上の人を早々呼び捨てにはできなくて…
リョウキくん?・・・それもなんだかな
タキガワさん?・・・
私はソウタさんでさえ〃カツラギさん〃なんて
呼ばないし・・・
って・・・それとは話がちがうかな。
考えるとゴチャゴチャっとしてしまった私は
ひとまずは
『リョウキさん』と呼ばせてもらうことにした。
まだ昼間なのに(もちろん外は明るい)
ご丁寧に送ってくれる彼…
その別れ際のこと。
私にお礼を言う彼……〃『楽しかった』〃と。
私も楽しかった・・・。
・・・アレ?
・・・でも
・・・うん・・・楽しかった。
私もそう言おう・・・
と、するのだけど
うまく言えなくて…。
私の家のすぐ近く…
公園で別れる。
彼が……行ってしまう。
私も・・・たのしかったよ・・。
そんな時
彼は、どこからともなく?・・・
というか
大きなその体の陰から
何かを取り出して、私に渡してきた。
〃今日のお礼だ〃…と。
