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Best name ~ 追憶 ~

第2章 私の希望

2分前・・・ギリギリセーフ。


待ち合わせ場所に着くと
あの人はまだ来ていなかった。

よかった・・・。




時間を変えてもらった上に
待たせたりしたら無礼も良いところだ。





あの人は走って私の前にやってきた

『ごめん!待たせた』…と。


・・・時間ジャストなのに。







二人で歩いて
彼の気になると言うお店へ向かう。







・・・・・ここ?









・・・ここが・・気になってたの?






・・・・・あなたが?






・・・。











フリフリ・ゴテゴテの・・・



可愛いカフェ風レストラン・・・。






席につくなり、恥ずかしそうに
少し背を丸めて肘をついて答える彼…。



耳・・・赤い。





どうしよう・・・私・・・笑いそう。







ん・・・でも、恥ずかしがってるのを
笑い飛ばすなんてできないよ・・・。




えぇと・・・。なんか・・・







『へんなひと・・・』








代わりに出たコトバ。




彼は益々うつむいて
顔を覆うようにテーブルに肘をついていた。




いけない・・・私ってば・・・。





申し訳ない……と思いながらも
少しの間
笑いそうになるのを堪えていた私……



堪えるの・・・チョット・・・・・苦しい(笑)

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