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とにかく何か心配してくれてるけど……


いらない心配だよソウタさん・・・。




私は・・・男の人に縁なんて

スポーツ以上にないだろうから・・・。





スポーツ・・・？

あ、いけない

待ち合わせ・・・。





私はソウタさんの腕の下をくぐって
スルっと抜ける。







ソウタさんも……男性だ。

当たり前だけど。







ソウタさんは私にも
いわゆる〃下ネタ〃を言う。



普通イヤなハズだけど
私はソウタさんには、それを感じない。



言っている意味が
あまりわからないのもあるけど

なんかソウタさんのキャラの一部みたいに
私の中で認証されている。


あるいは、みつかってすぐ
マナさんに怒られてる姿だとかがお決まりで
自然と笑いが起こってしまうからだろうか。



私が小さいころからずっとそばにいた

たのしくて

やさしい

おじ・・・・・






・・・お兄さん


(笑)


だから かな。






私が、家族のように
その姿をみて育った人の一人だ。







コレはソウタさんに無礼をはたらく意味では
まったくないのだけど


私はソウタさんを

〃男性〃としては……

認識していないのかもしれない。





男の人に違いはないのに……



同じ〃男性〃なのにね……。




どうしてこんなに

安心できて

居心地が良いのだろう。




ソウタさんは
私にとって〃特別〃だ。






『ﾌﾌﾝ♪まぁ、気ぃつけてな？アイ。
いってらっしゃい…』







〃いってらっしゃい〃






・・・。




ソウタさんの〃いってらっしゃい〃


思えば久々に聞いた。



〃『おかえり』〃

〃『いってらっしゃい』〃



学校帰りや、おじいちゃんの所から
遊びにいくとき




ソウタさんは私に
いつもそう言ってくれた。



この……変わらない笑顔で…。






子ども時代がよみがえる言葉・・・。












『・・・いってきます・・っ』








私は実家(いえ)を出て

待ち合わせ場所に向かう。