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Best name ~ 追憶 ~

第2章 私の希望

・・・・・。



〃タキガワさん?〃

と、言ったら
仕事の人と思われるかな・・・?






『……リョウキ…さん、ですか?』






そう聞いて私は名乗った。













『?なんだ…アイちゃんか?』






彼の声のトーンが少し変わって
聞きなれた声がした。


よかった・・・本人だ。





私の都合で
約束していたことを、それも直前…

前日に変更するなんて……

だけど彼は快諾してくれて
更には私を気遣ってくれた。

「予定は大丈夫なのか?」と。



べつに何も問題などない。
私はさっさと電話を切ってしまった

……謝りもせずに。




あ・・・しまった。




・・・少し、緊張したな・・・私。










当日の朝
ソウタさん宅から入ってモコを見に行く……


よかった・・・


思ったより、うんと大丈夫。



安心していられた。





パジャマ姿のソウタさんが顔を出す。


『ナンだぁアイ~?日曜だってぇのに…
それもこんな早く』


『べつに・・・モコ、見に来ただけ』






『フフン…そうかぃ。ご苦労さん。
あ~…にしても珍しいなァ オマエ~…
遊びにでも行くのかぁ?』


『ぇ・・・べ……つに』




なんで・・・・・?






なぜかチョット、ニヤニヤしてるソウタさん……




・・・?





『イイコトだイイコトだ~♪
オメェ~…ちったぁアソビも覚えろ~?』


『べつに……そんなの…』






私は……なにも望んでいない。




『しかしアイ~…気ぃつけろォ~?…』

『何をですか?…』






トン・・・。






ソウタさんが私を


壁ドン・・・(って言うの?)
みたいなコトをする。






『アイ…?…〃オトコ〃は…
み~~んな〃オオカミ〃だ……フフン』






『・・・?……。絶滅の危機?』








『……バカヤロ;💧』






言ってる意味がよくわからないのと

なんでそんなコト言われるの……
なんて思いつつ…。


何か…ふざけてるけど

〃男〃みせて(?)私にすごんでいる
ソウタさん…。




そんな…
無精髭に寝癖ボサボサで
そんなコト言われても・・・


なんて
私なんかでも思ってしまって…。

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