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Best name ~ 追憶 ~

第2章 私の希望

そんな私に彼は

〃『苦痛なら途中で帰ってもかまわない』〃

と、私に〃逃げ道〃も提示してくれた。





フツウそんなコトって・・・アリなのかなぁ?






…とはいえ気が楽になった。



この人は私に無理強いはしない。



それなら・・・と、うなずいてしまった。











さりげない会話の中で
彼の運動神経の良さが伺える。


聞いてみると
スポーツというスポーツを

隅から隅までといって良いくらい

ガッチリやってきた人のようだ。




サッカー・野球・バスケットボール

バレーボール・・・






どんなマルチプレイヤーなのだ・・・?






スポーツ……特に球技とは

まったく無縁の私
(運動オンチ……っていうの…?)にとっては

考えられない華々しい経歴の持ち主。





私は〃出来ない〃だけであって

スポーツがキライな訳じゃなかったから

部活をしている友達の試合に応援に行ったり

テレビ中継で

それこそバレーボールやサッカーを観るの
なんかが好きだった。




なんて身体能力だろう・・・同じ人間なのに


・・・なんて、よく憧れていた。






そして目の前のその人は

まさにそれを象徴するような体格をしていた。



長身…

鍛え上げられたガッチリとした肩や腕……

ギュっと締まったスタイルの良さ。

恵まれた体格・・・そうだったんた。

どうりで・・・。

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