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Best name ~ 追憶 ~

第2章 私の希望

私は、その人の反応がちょっと意外で…
なんとなく吹き出して笑ってしまったり



『え?』というような顔をする彼。



いけない・・・失礼だったかな?

年上の人だものね・・・。




心なしか顔を少し赤くしたその人…。

しばらく喋ってくれなかったけど
別の事をきいてきた。




『休みの日は何してるの?』




・・・・・。



言われてみればなんだろう。




とくに・・・なにも・・・。





休んでるくらい…かなぁ……。





そのまま答えると、吹き出す彼……。




何がおかしいのだろう・・・

今度は笑って……

忙しい人。




・・・いや、表現ゆたかな人・・・。










『良かったらオレに付き合ってくれないか?』








そういう意味では
小学生レベルで止まっているような私は


彼の言葉に一瞬ドキッとした。





え・・・?それは……どういう……。











そして直後

勘違いに、とても恥ずかしくなった。




彼は、ただ単に出掛けたいのだ…と。




なんだ・・・。







なんでも行ってみたいお店が
男性一人では入りにくいのだそう。





いやだ私って・・・・・ハズカシイ。











でも・・・


自分の・・彼女とかに
たのめばいいのに・・・。



頼みにくい女性(ひと)なのかな…?


それとも……いないのかな…。





・・・こんな男性(ひと)が?








間違っても女性に困りそうにはみえない。







お相手がいたら…

例え何もないことであっても

私と2人で出かけるなんて……

きっと良いことではないよね・・・?








……などと戸惑っていて

黙っていたら、また誤解されてしまう…。

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