
Best name ~ 追憶 ~
第2章 私の希望
そんな中……
看板犬のマロンが
テクテクとその人の元に歩いていく…。
クンクン…。
気づいたその人が
マロンの頭に手を伸ばしてしゃがんだ。
その時
クールそうなその人の…
キリっとした目、眉……
キュっと結んだ男性らしい唇……
それらが一瞬でゆるんだ。
口角がクイっと上がり
切れ長な目は
目尻に笑いジワができている。
〃・・・え〃
「よしよし」とマロンをなでるその人は
元々シワシワ・くしゃくしゃの
愛嬌たっぷりのマロンの顔をみて更に
「ハハっ」と笑って笑顔になる
並びのキレイな白い歯をのぞかせて。
私は昔から動物が大好きだ。
この子たちが大好きだ。
素直で可愛い動物たち・・・
思わず笑顔になる気持ちは
私にもよくわかる。
〃へぇ……意外…〃
だなんて……
男の人を、よく知りもしない
私の悪い癖かもしれない。
こんなクールそうな人が……なんて。
だけど、その人の笑顔は…
なんて言うのだろう
やわらかくて……自然な
〃表裏〃のない……ゆたかな笑顔。
少し、おどろいた。
『名前なんていうの?』
『種類は?』
……ありふれた質問
よくある光景。
私はごく普通に対応していた。
看板犬のマロンが
テクテクとその人の元に歩いていく…。
クンクン…。
気づいたその人が
マロンの頭に手を伸ばしてしゃがんだ。
その時
クールそうなその人の…
キリっとした目、眉……
キュっと結んだ男性らしい唇……
それらが一瞬でゆるんだ。
口角がクイっと上がり
切れ長な目は
目尻に笑いジワができている。
〃・・・え〃
「よしよし」とマロンをなでるその人は
元々シワシワ・くしゃくしゃの
愛嬌たっぷりのマロンの顔をみて更に
「ハハっ」と笑って笑顔になる
並びのキレイな白い歯をのぞかせて。
私は昔から動物が大好きだ。
この子たちが大好きだ。
素直で可愛い動物たち・・・
思わず笑顔になる気持ちは
私にもよくわかる。
〃へぇ……意外…〃
だなんて……
男の人を、よく知りもしない
私の悪い癖かもしれない。
こんなクールそうな人が……なんて。
だけど、その人の笑顔は…
なんて言うのだろう
やわらかくて……自然な
〃表裏〃のない……ゆたかな笑顔。
少し、おどろいた。
『名前なんていうの?』
『種類は?』
……ありふれた質問
よくある光景。
私はごく普通に対応していた。
