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恋愛方程式

第2章 始めの一歩




1階が静かになった。

―バタンッ

と思ったら
家の外でなにやら
車のドアを閉める音がした
きっと母が買い物にでも
行くのだろう。


「 はー… 」
と溜め息を吐く。
再び天井に視線を戻す
一人の空間は好きで
静かな場所を好む私は
今、この時が幸せだった

そんな幸せを
満喫して居ると
次第に目蓋が重くなる


「 ふあ… 」
欠伸を一つ。

塾が始まる前には
母も帰って来て
起こしてくれるだろう

…そんな安心から
眠気に逆らわず
目蓋を閉じた。


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