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腐男子恋愛日常-parallel world-

第10章 ~歩の嘘~

「兄さん、この場しのぎの言葉じゃないよね?」

「うん!
約束を守ってくれるなら、本当に真と恋人に…。」

これしか方法がない…。

「歩、駄目だ…!
何言って…ぐあッ…!」

研磨君の言葉を遮るように、真は研磨君を殴り飛ばす。

「良いよ、約束する
研磨さんより、聞き分けが良くて助かるよ」

真は、研磨君から離れて僕のそばに来る。

「嬉しいよ、兄さん
兄さんから、恋人になるって言ってくれるなんて」

嬉しそうに喜ぶ真。

「歩…!」

「研磨さん、聞いてのとおりです
兄さんは、あなたと別れて恋人になるって言ってくれました」

倒れてる研磨君を見ながら、真は笑顔で言った。

「もう、あなたと研磨さんは恋人関係じゃありません」

「真、これ以上…。
研磨君に酷い事は…。」

「兄さん、安心して
もう、研磨さんには酷い事はしないよ」

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