
密猟界
第7章 美しき獣たち
「痛い、止めて…嫌だ」涙声になりながらの哀願に、「昔の傷痕が痛いなんて、ユノ」笑って金の輪をワインレッドのスカーフで、ベッドの柵に縛りつける。
「ユノ。いいですね?」チャンミンは笑顔のまま、ユノの両脚を大きく広げ、自身の欲望を挿れた。
チャンミンを迎え入れながら、ユノは小さく叫び哭く。シルクのスカーフは衣擦れの音を、何度も立てた。
……ユノの身体を外し取ったスカーフで拭いてやりながら、「もう思い出しも、しないかもですけど─」言葉を切り、「ジョンヒョン。彼のことですよ…?」ちいさな息を返事がわりのようにユノは、吐く。
「忘れられないし。今も生きてたらと思う」また、チャンミンは言葉を切った。ユノは大きな溜め息をついた。
「……あいつ─は…天才だった…」「はい」「ソロコンサート。作詞…」「期待に応えられる才能ないなんて」「誇らしい俺たちの弟だった─だのに」「もうジョンヒョニ─苦しむことはない…それだけが慰めだけど…」噛みしめた唇がそれでも震え、「兄さんって呼ぶ声、時々聴こえる」「チャンミン」「ミノたち…も─きっと」「あいつは音楽の天使だった。天国に還った」…「クリスマスの1週間前でした」
チャンミンはちいさな呟きを残すと、ドアの向こうに姿を消した。
「ユノ。いいですね?」チャンミンは笑顔のまま、ユノの両脚を大きく広げ、自身の欲望を挿れた。
チャンミンを迎え入れながら、ユノは小さく叫び哭く。シルクのスカーフは衣擦れの音を、何度も立てた。
……ユノの身体を外し取ったスカーフで拭いてやりながら、「もう思い出しも、しないかもですけど─」言葉を切り、「ジョンヒョン。彼のことですよ…?」ちいさな息を返事がわりのようにユノは、吐く。
「忘れられないし。今も生きてたらと思う」また、チャンミンは言葉を切った。ユノは大きな溜め息をついた。
「……あいつ─は…天才だった…」「はい」「ソロコンサート。作詞…」「期待に応えられる才能ないなんて」「誇らしい俺たちの弟だった─だのに」「もうジョンヒョニ─苦しむことはない…それだけが慰めだけど…」噛みしめた唇がそれでも震え、「兄さんって呼ぶ声、時々聴こえる」「チャンミン」「ミノたち…も─きっと」「あいつは音楽の天使だった。天国に還った」…「クリスマスの1週間前でした」
チャンミンはちいさな呟きを残すと、ドアの向こうに姿を消した。
