
密猟界
第7章 美しき獣たち
二又の通路の片方の奥が、あかるいようだった─「こっち…かな?」「そうみたいですね」チャンミンはパーカーのフードを取り、キャップをユノはかぶりなおす。
「幅がだんだん、広くなってますね」天井を見上げながらチャンミンが云い、「明るくなったのも、そのせいか」応えるユノに「思ったより、歩きやすいですね」歩を進めるチャンミンの背に、揺れるリュック。
「外に出たらさ」「はい」「ビストロ、入ろう」「はい。何食べたいですか」「ステーキだね」「僕はロブスター、少しずつ分けて、両方ふたりで食べましょうよ」笑って、「最高いいね」ユノが頷くと、チャンミンのリュックのジッパーホルダーが、左右に弾み、小さくキラリとした。
───────────
「もう1時間くらい、歩きましたよね?」振り返ったチャンミンに、スポーツウォッチを取り出したユノは「そうだとすると、さっきの別れみち、間違えたかな」「戻りますか」…「チャンミン」指差すユノ、駆け出すチャンミン。「ユノ、ここはさっきの」「今云った別れみちか」屈み込んだチャンミンが、小粒の丸い玉を拾う。
「幅がだんだん、広くなってますね」天井を見上げながらチャンミンが云い、「明るくなったのも、そのせいか」応えるユノに「思ったより、歩きやすいですね」歩を進めるチャンミンの背に、揺れるリュック。
「外に出たらさ」「はい」「ビストロ、入ろう」「はい。何食べたいですか」「ステーキだね」「僕はロブスター、少しずつ分けて、両方ふたりで食べましょうよ」笑って、「最高いいね」ユノが頷くと、チャンミンのリュックのジッパーホルダーが、左右に弾み、小さくキラリとした。
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「もう1時間くらい、歩きましたよね?」振り返ったチャンミンに、スポーツウォッチを取り出したユノは「そうだとすると、さっきの別れみち、間違えたかな」「戻りますか」…「チャンミン」指差すユノ、駆け出すチャンミン。「ユノ、ここはさっきの」「今云った別れみちか」屈み込んだチャンミンが、小粒の丸い玉を拾う。
