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「でも外、出られます」「どこから」「こっち…奥です」チャンミンはカウンターの端にあるドアを開けた。
　

　─小さな短い石の階段。下りた処はワイン庫のような地下室。古び、灰いろとなった木の細長いベンチが、斜めに石の床にある。
　「向こう…です」指差すチャンミン─また、奥の石壁にドア。
　薄暗い地下室にそのドアの隙間から、外の光が溢れている。
　チャンミンがドアを開け、「足元にユノ─気をつけて、歩いて」…階段があった。…ゆっくり登り…アーチをくぐり抜け、「ほら、外に出られます」細長い天窓から、青空が覗く。