
密猟界
第2章 雨の外へ…
丸いテーブルの片隅に、チャンミンは視線を落とす。
「オートミール、久しぶり。…旨いよ」ひと匙、山盛りにして頬ばる。「塩加減が良かったみたいですね」自分の匙にも白いクリームのように、のせ、唇に運んだ。ユノはチャンミンの顔に微笑いかけて、コーヒーマグを手にとった。砂糖とクリームをユノにすすめ、「昨夜は」匙をテーブルの上に置き、「よく眠ったんですか」「─まぁ…、ね…」「僕は、夢も見ないでぐっすり眠り込んじゃった…」「うん…。そうだった─」コーヒーをスプーンで掻き回し、ユノはひとくち飲む。 「チャンミン」「はい?」持ちかけたマグカップをテーブルにまた置き、ユノを見つめて返事をする。「今朝は日曜日だから、…ミサがあるから。だから、お前も礼拝堂に、一緒にいよう」「僕は─、異教徒ですから。礼拝はユノひとりで出席してください」「うん─。こんな大あらしじゃ、この教区の人も誰も来ないかもしれない。…だから、チャンミン。お前が隣にただ、座っていてくれれば、それで、いいんだけどね…」
「オートミール、久しぶり。…旨いよ」ひと匙、山盛りにして頬ばる。「塩加減が良かったみたいですね」自分の匙にも白いクリームのように、のせ、唇に運んだ。ユノはチャンミンの顔に微笑いかけて、コーヒーマグを手にとった。砂糖とクリームをユノにすすめ、「昨夜は」匙をテーブルの上に置き、「よく眠ったんですか」「─まぁ…、ね…」「僕は、夢も見ないでぐっすり眠り込んじゃった…」「うん…。そうだった─」コーヒーをスプーンで掻き回し、ユノはひとくち飲む。 「チャンミン」「はい?」持ちかけたマグカップをテーブルにまた置き、ユノを見つめて返事をする。「今朝は日曜日だから、…ミサがあるから。だから、お前も礼拝堂に、一緒にいよう」「僕は─、異教徒ですから。礼拝はユノひとりで出席してください」「うん─。こんな大あらしじゃ、この教区の人も誰も来ないかもしれない。…だから、チャンミン。お前が隣にただ、座っていてくれれば、それで、いいんだけどね…」
