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密猟界

第2章 雨の外へ…

「キャスターついてるんです」「ふーん…? ─ストレッチャーみたいだな…」片方の手を毛布の端から伸ばし、ベンチの上のメロンいろのクッションを軽く叩く。
 ベンチは低いので、ベッドの上からだと見下ろす感じになった。
 「俺が夜中にまた変な夢見て暴れて、落っこちたら」「任せて。僕に─、僕が下で受け止めますよ…」ふふっとユノが笑った。
 「こう─しよう…」シャワーを浴び、ベンチのベッドに横になったチャンミンにユノが手を伸ばすと、チャンミンが口元をにこりとさせ、片手をユノに差し出す。
 目を閉じ、「チャンミン…今日のこと─は、明日、日曜日…礼拝─お前も一緒─」言葉は寝言に変わり、部屋を沈黙が満たし………二人はほぼ同時に、深い眠りに落ちていった。



 「…ハリケーン、──発生し…ました…今夜か、─明日……3日のち過ぎ…要注意──」ラディオは雑音を伝え続け、チャンミンの指が、それを切った。
 「困りましたね」「今日も─帰れそうに…ない」オートミ―ルを大きめの匙で掬って、口に運び運び、ユノが云うと、「嵐なんて─急に…僕思いもしなくって…」

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