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オナニーのススメ

第14章 気まぐれ

「ワニ」

20歳ぐらいの話。

姉貴が大学の友達とキャンプに行くとか話をしてたんだ。

川の近くにテントを立てて、川で泳いだりバーベキューしたりするんだとか。


俺「川って危ないんじゃない?」

姉貴「そんなに急流じゃないらしいよ」

俺「いや、流れがどうってより、川にはワニがいるじゃん!」

姉貴「日本には居ないって!」

俺「日本の川には昔から、日本川ワニが生息してるよ」

姉貴「何それ?w初めて聞いたww」

俺「全長が1mにもならない小型のワニだけど、指ぐらいなら簡単に食い千切られるよ」

姉貴「ふーん」

姉貴はテレビを見ながら生返事になった。


俺「因幡の白兎の話にもワニが出て来るじゃん?あれはサメって説もあるけど、並んだ数から川なんじゃないかって言われてるよ」

姉貴「へー、そうなん?」

俺「そう言えばこないだのニュースでさ、ペットのワニが逃げて川で繁殖してさ。日本川ワニは激減して天然記念物に指定されたんだってさ」

姉貴「そう」

リアクション薄っwww


俺は姉貴に良くこんな嘘を吐いてた。

まぁ、暇潰しとイタズラ心だww

姉貴は警戒心が強いから、なかなか良いオモチャww

でも、今回は失敗だなww

日本川ワニは正直言い過ぎたしwww

また今度何か考えようwww

あ!

勿論上記の俺の発言は全部嘘だからな!


そんな事すらスッカリ忘れた数日後。

学校から帰って来た姉貴がブチギレしてた。


姉貴「あんたのせいで大恥かいたっ!!!」

姉貴は学校で友達に対して計画の変更を申し出たんだとか。

そして、ワニの危なさについて力説。

姉貴は学校では猫を被ってて大人しくて真面目で通ってるから、友達は冗談なのか何なのか分からずに困惑してたらしいww

そして、姉貴の口にした『日本川ワニ』の単語で大爆笑されて。

ようやく騙されてた事に気付いたwww

そして、顔を真っ赤にしながら逃げる様に帰って来たとかwww


リアクションが薄かったから信じてると思わなかったし、訂正すんの忘れてたwww

まぁ、結果オーライwww


姉貴はこんな俺の策略に何回かハマって。

大人しくて真面目から、時々変な事を言う実は面白い人にランクアップししたらしいよwww

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