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「ポケモン」

同じ頃の話。

バスケを通じて親しくなったグマって男が居たんだ。

本名だとかはそう言えば知らないww

当時の携帯にも『グマ』で登録してたしww


グマは今は懐かしのゲームボーイ版ポケモンにハマってるらしくて。

でも、他にやってる奴らは周りに居ない、こんな寂しい状況。

仕方なく下校中の小学生とかを捕まえて、対戦だかトレード？をやってるらしい。


グマの容姿はドレッドヘアーに耳はピアスだらけ。

絵的には通報されてもおかしく無いんだけどなww


ある時、グマと2人で歩いてたら、

グマ「狂蝶君、ちょっと待ってて！」

歩いてる小学生達に声を掛けてた。


グマ「ねぇねぇ、君たち、ポケモンやってる？お兄さんと遊ばない？」

小学生A「やってるよ！」

小学生B「良いよ、遊んでやるよ！」

グマは凄く嬉しそうに、

グマ「ホントに？やったー！」


そして、

グマ「ちょっと待ってね、今通信ケーブル出すからね」

本体とケーブルをカバンからいそいそと取り出すと、

小学生A「それはヤダ！」

小学生B「そんなダサいのと繋ぎたく無い！」


グマのゲームボーイは初期型の物で、一回り大きいサイズ。

一方の小学生達のは最新のらしくカラフルで確かにスタイリッシュに見える。


グマ「そんなこと言わないで、良いじゃ〜ん！」

小学生達「ヤダったらヤダよ〜」

走って逃げて行ったwww


それを見送るグマの後ろ姿が寂しそうに見えたww