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Baby love

第24章 動き出す。




色々考えた末に、俺は“ 潤愛♡ ”と書いた。
純愛とかけたつもりだったんだが、不器用なくせに字画の多い漢字を選んだせいで、ただ真っ赤に染まったグチャグチャのオムレツになってしまった。



S「どうしよう。」



これじゃ潤の作った料理を台無しにしただけだ。



S「なぁ・・・潤、」



M「・・・」



S「潤?」



背中ごしに潤のオムレツを覗くと、そこには
“ 一翔LOVE♡”と書かれている。



これは・・・



S「かずとって誰だ。」



M「っ!!」



S「元彼か?」



M「バカ!!違うよ!!」



ふふ、分かってるよ。
俺と同じような事考えたって事だよな?
なんて可愛いやつ!!



S「じゃあなんて読むの?」



M「・・・」



真っ赤な顔で俯きながら、
俺の方へ文字が見えやすいようにオムレツの皿を向ける。



M「いっしょう、LOVE・・・」



S「うへへ♡」



M「笑い方気持ち悪いよもう!
てか分かってたくせに言わせんなよ!」



S「聞きたいんだから良いだろ。
てか俺もお前と同じ事しちゃったんだけど。」



M「え・・・」



期待に満ちて俺のオムレツに目を向けた潤。





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