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『甘い蜜』

第50章 甘い蜜 50

「おかしいなぁ…、顔に書いてあるんだけど?」

何ですか…、その楽しそうな顔はっ!

絶対俺をからかって遊んでるんだ…

「何を遊ばれてるんだ…お前は。」

「…っ、うるさ…!」

「何だ?」

何だ…は、こっちのセリフだつーの!

何でこの人達はいつもいきなり近くにいるんだよ…

「何でもない…です。」

何かムカつく…
結局、ドキドキしたり驚かされたりするのはいつも俺だけなんだよな。

「はぁ…、何か疲れた。」

考えるのも面倒くさくなってきたしな…。

「片付け終わるまで寝てろ…」

俺が夢うつつなのが分かったのかな…

だとしたら、ちょっと…嬉しい。

「…うん。」

俺はお言葉に甘えて腰かけていたソファーへと横になった。

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