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『甘い蜜』

第48章 甘い蜜 48

「…もしかして?」

「あ、先輩も気づきました?」

「「…???」」

俺達、全く意味が分からないんですけど…?

顔を見合わせた二人が、俺達に向き直って…


「「付き合ったの?」」

「え…なん…っ!!」

俺、顔に出てる…??

「動揺しすぎだ…バカ。」

会長が苦笑すると…

「あ、やっぱりそうなんだ…」

千崎さんに笑われた。

「でも、いいの?ホントにコイツで…苦労するよー?」

千崎さんが少しだけ苦笑しながら俺の方へと手を回す…

「俺が苦労する…の間違いじゃないのか?」

あ、もしかしてヤキモチ…なのか?

「ほら、自覚ないし…」

会長によって俺から引き剥がされた千崎さんがやれやれ…的な仕草をしながら俺に微笑んだ。

「あはは…、大丈夫だと思います。」

だってヤキモチだったら嬉しい…なんて、少しでも思ってしまった自分がいるから。

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