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『甘い蜜』

第46章 甘い蜜 46

「う~…、卑怯だろ!」

真っ赤になっているハズの頬と耳が…熱い。

「…言えといったのはお前だろ?」

だからって耳元で言うなよなっ!

くそっ…!
その、淡々とした口調がムカつく…っ!

「アンタだって耳まで赤くしてたくせに…っ!」

やっぱり俺だけがこんな恥ずかしい思いしなきゃいけないのかよ…

そんなの、ぜーったい…やだっ!!

「…う、うるさいっ!」

「っ…!」

てっきりいつもの淡々とした口調で返してくると思ってたのに…

「たくっ…だいたい、そんなセリフ好きなヤツにしか言わねー…んだよ。」

だからって…照れ隠しに人の頭を雑に撫でんなつーの。

「ま、いっか…」

滅多に拝めない貴重なモノをいくつか見せてもらったしな。

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