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第31章 君の手と僕の手

『アイル~?できたぞ~…』


熱々の雑炊をよそって
ベットに持っていこうとすると
アイルが起きてきた。




『起きれる?』


『うん…。いい…におい』



テーブルで向かい合う。




『・・・』

『・・・見た目は
あんま良くねーかもしんねぇけどな…っ。
残さず食べろよ?』



『ぅん。ありがとう。…いただきます』




アイルが嬉しそうに微笑む

器をみつめて手を合わせていた。



フー・・・フー


フーフー・・・フゥ・・・フゥ



中々食べない((食べれない))アイル…。



あ・・・ヤベー。


少し冷ましてやればよかったかな?






『ん・・・』


一口…アイルが口に運ぶ。


オレはおそるおそる(内心)

その反応を見守った。


『……コレ・・・リョウキ…』


『ん?…(汗)』



やべ・・・不味かった?

ヒヤヒヤ…




『リョウキが・・・作ったの?』




……?




『…まさに今、目の前で作ってたろーが💧』

『…すごく、おいしい。…あったまる』



『そりゃ…よかったな。沢山食べな?』


・・・ホッ(笑)



『薬味…生姜?入ってる?
リョウキ…お料理上手だったんだぁ…』

『お…オレだって
やろーと思えばナァ…💧』


なんて…見栄はってみたり(笑)


中々…やろうとは思わないがな




『…アイル、おかわりは?』

『ん…オナカいっぱい。ありがと』



『ふ~ん?(笑)』

『おいしかったよ…?ほんとに』


よし来た。ここだ

オレは少々ニヤケながら

〃宝刀〃を抜いた(笑)


『アイル…もう一杯だけ食べろ?』

『ん…もう入らない…』


『おかわり食べれたら
〃コレ〃やるよ?(笑)』

『……え』


ケーキの箱をアイルの目の前に置く


アイルは少し気だるそうだった目を
パチクリとさせ

雑炊とケーキ……そしてオレの顔を
順繰りにキョロキョロと見る


『~どうした?(笑)』

『…』


『そっか、いらないかぁ~(笑)』

『…。…たべる…』


『よし(笑)』


オレは茶碗に少しだけ雑炊をよそって
アイルに渡した


『リョウキ?・・・マナさんに会った?』






そりゃバレるよな(笑)



『…あぁ(笑)色々教えてもらった』

『んふふ…どうりで。…ありがと』

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