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第31章 君の手と僕の手

『アイル~?…』



アイルの家に帰ると電気がついていた

起きてるのか…。



『ぁ、おかえりなさい…』


風呂場から出てきたアイルが顔を出した。


…少しだけ・・・血の気が戻ってる?

というのか、顔色が

ほんのりと戻ってみえる

…足どりが、たよりないけど。



『起き上がってて平気?』

『ん…シャワー浴びたくて…起きた』




『ふふ、そか。スッキリした?』

『うん』




『じゃメシにしようぜ?すぐ仕度する』

『ぇ…』




心配そうなアイル…(笑)




フフン…~みてろよ?なんてな。




『まぁ、まかせとけ?
休んでろよ。フラついてるぞ?…
~って、ドコ行く?』


『せんたくするの・・・』




『オレやるから、寝てろって』


アイルをベットに寝かせて

早速マナさんの
送ってくれたメールを開いて
レシピを確認する。



なになに・・・~?




米を洗って…鍋に…~…


水はとにかくドバーーっと多めで


超・超・超~ 弱火で

焦げないように

そっとまぜながら煮込み



フムフム・・・


ネギを
とりあえずガーーっと細かく刻み


ダシを
バーーっと入れて…~~



ガーーっと◯◯・・・


ビャーーっと△△を・・・~~



タマゴをジャーーっと・・・






・・・・・・って





めっっちゃ・・・





おおざっぱじゃねーかっ!!!(汗)






・・・さすがだぜ(苦笑)









危なっかしい、と言わんばかりに
ベットからチラチラと見ているアイルを
スルーしてオレは・・・





トントントン……




『ぃてっ…っぶねぇなァ~~っ…』





カシャカシャカシャ……




『あっちぃ・・・!?

あちっ…あち…こんにゃろ』






マゼマゼマゼ…





悪戦苦闘し





…なんとか形になったぜ。





『フゥフゥ…。・・・って、マズっ💧』






なんだコレ・・・!?






あ、味付けんの忘れてた。



えーと、あ・・・コレだ。










あくせく……あくせく。

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