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第31章 君の手と僕の手

アイルの家まで歩く間に
どちらからともなく話をした。



『マナさん…あの、アイル・・・』


『フフン…リョーキ、なんか気負ってない?』




『いや、別にそうじゃナイですけど…。
でも、オレこの所…随分
振り回しちまったもんですから…』




『フフっ・・・(((気負ってんじゃん)))

アイルね~、時々あるのよコレ
ん~それこそ年に一回くらいかな

そゆ意味じゃ〃よくあること〃かな?
~あの子我慢強いけどね
弱いとこ弱いから・・・』




・・・マジだったのか…。




『アイル・・・体、結構弱いですか?』


『ううん。病気とかじゃないし
う~ん…小さい時はね

カゼ引きやすかったり
すぐ熱だしちゃったり?

ある意味
子どもらしい子どもだったかな?

だけど、~知ってると思うけど
あの子…人一倍頑張り屋だからね
努力して体作りしてきたみたいよ

だから今じゃ並みの子より健康体♪
カゼもひかないしあの子(笑)』


『……たしかに』



『まぁ、〃名残〃じゃないけど?

冬の疲れだったりで
こんなこともあるのよ

季節の変わり目にカゼ引く人と同じ

まぁ、見てる側は
心配になっちゃうのは最もだけどさ

~去年も…今くらいだったかな?
…だからリョウキが気にするコトないよ

あんま気にすると、あの子が気にする(笑)』




『そう・・・ですか』




『なぁーによっ!女々しいわね(笑)

なにを負い目に感じてんのよ?』




マナさんが男前に(?)
ツッコミを入れてくる。


『いや…べつに。ただ・・・その』


『ん~?…
アイルが何も言わなかった・・・とか?』




『・・・』

『黙ってたんだ?~アイツ(笑)』





しまった・・・こりゃ茶化される…

と、思いきや・・・?






なにかと親身に

聞き上手姿勢なマナさんに




つい・・・



『…なんつーか…

言ってくれれば、な・・・って』





もっと、オレを頼ってくれれば…

なんてのは

オレの自惚れ…オゴリかもしれないけど。





なんて・・・ついこぼしてしまっていた。





『フフン・・・

ん、それはアイルもイケナイね?(笑)』




『?・・・いや
マナさんべつに…そういう』




『スレ違いの元だぞ~・・・ってコトよ♪』

『???』

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