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第31章 君の手と僕の手

『アイル…~心配かけまいと思って
リョウキに黙ってたんだろうけど

結局、かえって彼氏に余計に気を遣わせて
心配かけてるんだからさ♪ダメダメ(笑)

男心をまだまだ
わかってないなぁアイルンは~♪』




『・・・』





『自分に厳しくて我慢強い子だからね~
中々…甘え方がわからないのかも。

あたしらにも絶対
自分から弱音なんか吐かないし…?
マジメチャンだからね?(笑)

まぁ、あとは…本人にしてみれば
〃いつものこと〃って
思ってただけだと思うし

リョウキ・・・
あんまり気にしない方がいいよ?
・・・ホントに』




消化不良気味だったオレは

マナさんの言うことに
どことなく納得して

安心していたように思う。





『実際・・・アイルは今すごく

喜んでると思うけどな?

・・・あのツンデレ(笑)』





『マナさん・・・』





『ま!愛のチカラで?(笑)

心も体もあたためてあげて?

したらすぐ治るからさ♪』





『~~…💧』





『クス…なぁーんかさっ♪

いつも思うけど

あんたたち・・・似てるよね?』






『へ?』




一体なにが・・・どう?


(デコボコだし…何かと真逆だぜオレら?)









『似た者同士・・・?

〃良希は愛留〃で・・・

〃愛留は良希〃・・・ってカンジ』






ちんぷんかんぷん・・・。






ケラケラと笑うマナさん。



思えば
こう面と向かってと言うか

アイルの話も

この人と
こういう風にしたコトってなかったよな…。



オレなりに
この人の人柄も知ってるけど



こうして話すと改めて感じる


深い人間性っていうか。



表向き…というか基本

天真爛漫で

少々……ガサツ(・・・は、言い過ぎか(笑))

な印象のこの人って

一見して見えてるモノとは

またちがって



むしろ・・・全然違って

ホントに人思いで・・・やさしい



ものすごく

女性らしい女性なんだよなー・・・

なんて思う。



マナさんは、アイルのことに限らず

現にこうしてオレに対してでも

面倒見がよくて

気が利いて、親切で・・・情深い





アイルのことが大好きな

妹想いな・・・お姉さんだ。

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