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Best name

第30章 それぞれの、生きる場所…

『ぁ…まっ……て、私・・・』


アイルが少し抵抗している



「あっ…〃ワタルくんの彼女〃さん!」

「さっきはごめんね!?」




ピク…っ



無意識に…



オレの眉が…血管が…



わかってるけどよぉ~…。



ピクっ・・・




『ぇ…いえ…べつに』

「えっと~彼女さん…ナマエ~」





『……!?』


うわ・・・なんか…メンドーなコトに










『ミチルだよ~♪!
ほら、ミチル~!帰ろう?』


『ぇ?…』


すかさずワタルが割って入る



「ミチルさん!ごめんね、ホント私たち~」




出任せ言わせたら
ワタルの右に出る者はいない(笑)


『いえ…それはほんと…もういいので』


『帰るよ~♪』


なんかもう…ごった返してるし


ワタルがさっさと
アイルを逃がそうとしてくれるが



『ま、まって!…ワタル・・・〃くん〃』

『?』

ワタルがピタッと足を止める



『…(汗)!?』

〃なにぃぃぃ~~?!〃







『ゎ…私も・・・写真…』


ポツリと…アイルがつぶやく




写真~~~!?

いらねーだろぉ?!オマエはそんなもん!!




「写真なら私たち
撮ってあげるよミチルちゃん!」


『ぇ…』



自称:乙女会

すかさず乱入


従ってアイルを逃がしそびれた




自称:乙女会。が少し戸惑うアイルの
スマホを手にして写真を撮ってくれた


「ミチルちゃ~ん、も少し顔上げて~?」

『は…はい』

「タキガワくん~、も少し寄って~?」

『…ヘイ;💧』



パチリ・・・



自称:乙女会。こだわりの撮影中
コッソリ…アイルに耳打ちする

『ボソ…何…やってんだよ』

『…だって…ユニフォーム姿…』


『……バカ』

『ふふっ…』



「はい、もう一枚いくよ~♪」


自称:乙女会。は
手慣れてるだけあって
写真の出来はさすがなもののようで
アイルは満足げだった


『わぁ…すごい。ありがとうございます!』

「フフン♪だてに研究してないからね~」


いつか、アイルが持っていた
オレの(オレ的にめちゃくちゃハズカシイ)写真を
撮ったのはこやつらの…
いや…この方々の仕業であろう…と
妙に納得する



~なんか…打ち解けてるし
どーなってんだか
女ってわかんねぇ

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